【外来性着色除去】 外来性の着色の場合、白くするのは比較的簡単です。研磨用のペーストをつけブラシをかければ茶渋など軽いよごれはほとんどとれます。一方、タバコのヤニなどがんこな着色はプロフィージェットといって特殊な粉を強力な水圧でふきかけて除去する器械があります。少ししょっぱいのですが、歯茎もひきしまり、みごとに美しい白い歯が甦ります。 歯自体の着色の他にタバコと関連するのが、歯茎の黒ずみです。歯の周囲の歯茎が黒くなるのはもともと顔の色と同じでメラニン色素が多い場合とタバコによる場合があります。後者の場合、レーザーにより取り除く方法が効果的です。人にもよりますが、痛みも少なく、2〜3回できれいになります。 いずれの方法も当院で実施しておりますのでご相談ください。 次回は内因性(歯の中)の着色の治療法ーホワイトニングについてご紹介します。
【内因性着色の原因】 歯の色の違いは前回述べたような外来性の着色以外は歯そのものの色によります。歯の色も顔の色と同様個人差があり、一般的に顔の黒い人は色素が多く歯もくすんだ色になりやすいのです。また、歯も皮膚と同様、紫外線により変化するといわれています。黒人の歯が白く見えるのは肌の色と対照的にみえるからです。日本人は黄色人種ですので白人よりは歯の色は少し黄色がかっています。このような一般的な範囲での色の違い以外になんらかの原因があって歯の色が変わる場合があります。これを内因性の着色といいます。
大人の前歯は出生後から3-4歳頃までに歯冠とよばれる部分ができます。そのころに大きな病気に罹ったり、、抗生剤などを連続的に投与されると、歯の色や形に影響します。もうひとつの原因として歯髄処置−一般に神経の治療といわれる−の後に変色することがあります。また、歯をぶつけた場合、歯髄に内出血が起き、その後変色することがあります。多くの場合、歯髄が失活−いわゆる神経が死ぬ状態となりますので、歯髄処置が必要になります。こどもの場合は一過性の変色のみで自然に退色する場合もあります。
【ホワイトニングの実際】 ホワイトニングの手順は比較的簡単です。漂白したい歯に薬剤(漂白剤)を塗って、強い光を当てるだけです。通常3〜4回の通院で治療します。漂白の効果には個人差がありますので回数が変わる場合もあります。
前回は診療室で行うホワイトニングについて述べましたが、最近アメリカでは、ドラッグストアで手に入る家庭で簡単にできるホワイトニングが普及してきています。日本でもそろそろ一般に普及する兆しがあります。 今回はこの家庭でできるホワイトニング(ホームホワイトニング)についてお知らせしましょう。 歯科医院で行うホワイトニング(オフィスホワイトニング)の場合、治療に通わなければならなかったり、診療室でも比較的時間がかかるなど患者さんにとっても歯科医師にとっても手間と時間がかかります。 一方家庭で簡単にできるホワイトニングは眠っている間に行うなど手軽にできるため、時間がなかなかとれない方には便利な方法といえます。 適応については基本的にオフィスホワイトニングと同様、もともと歯の色が黄ばんでいたり変色している場合や加齢とともに歯が黄ばんできた場合などです。茶渋やその他の色素が沈着しているような外来性の着色の場合は通常のポリッシング(クリーニング)やエアーと粉を吹きかけるプロフィージェットなどの器械で白くすることができますが、通院ができないときなどには適応となるでしょう。なお、ホワイトニングは18歳未満の方や、妊娠中、授乳中の女性にはおすすめできません。また、オフィスホワイトニングと同様に変色の程度が著しい場合や、大きな虫歯がある場合などはラミネートベニヤやポーセレンなどの適応になります。 具体的な方法としては最初に歯科医院で診査とカウンセリングをうけ、ホームホワイトニングの適応と判断された場合、トレー(歯のカバー)作製のための歯型をとります。二回目の来院時にぴったりと製作されたトレーと薬剤を渡されますが、この時、家庭での取り扱いや注意事項について説明を受けます。 自宅ではトレーに薬液をつけ歯に装着します。薬剤や個人差によって短い時間から始める場合もありますが、就寝時に装着した場合、おおむね2〜4週間で効果が現れます。